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2019 年度 研究成果報告書

語史再構における言語地理学的解釈の再検討―類型的定式化の試み―

研究課題

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研究課題/領域番号 16H03415
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 言語学
研究機関公立小松大学 (2018-2019)
金沢大学 (2016-2017)

研究代表者

岩田 礼  公立小松大学, 国際文化交流学部, 教授 (10142358)

研究分担者 川口 裕司  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20204703)
大西 拓一郎  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語変化研究領域, 教授 (30213797)
石 汝杰  熊本学園大学, 外国語学部, 教授 (50278149)
中井 精一  富山大学, 学術研究部人文科学系, 教授 (90303198)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード言語地理学 / 言語史 / 対照 / 類型的定式化 / 類音牽引 / 同音衝突 / 混淆 / 地理的分布
研究成果の概要

本研究では、言語地理学が言語史を再構成するための有力な手法であるとの認識に立ちながら、従来指摘されてきた方言地図解釈の恣意性を克服するために、日本、中国、フランスの方言地図を素材として、いかなる条件があれば当該現象が生起するかという変化の一般性、普遍性を帰納することをめざした。“対照言語地理学”と呼んだこの手法には、類音牽引、同音衝突、混淆の現象を異なる言語の方言地図を素材に比較するPhenomenon-basedの対照と、特定の語彙項目を比較するItem-basedの対照がある。研究成果は、期間中に開催された2度の国際会議において、本研究グループとしての成果を発表した。

自由記述の分野

言語学

研究成果の学術的意義や社会的意義

都市化と標準語の普及が進む今日、方言研究の主流は社会言語学、都市方言学に向かっているが、本研究は敢えて伝統的農村方言を対象とする言語地理学をテーマとして、日本、中国、フランスの方言地図を対照的観点から比較することによって、語史再構成の一方法としての言語地理学の有効性を再検討した。語はなぜ、どのように変化するか?これは古くて新しい課題であり、近年の国際的研究では変化の動機(motivation)に焦点が当てられている。本研究では日本及びヨーロッパでの研究蓄積を基礎としながら、研究代表者が進めてきた中国語方言に関する研究成果を取り入れ、言語変化の普遍性と個別性を解明しようとした点に意義がある。

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公開日: 2021-02-19  

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