研究課題
本研究の目的は、フランス、イギリス、ドイツ、ロシア、アメリカ、中国そして日本の各国が20世紀の国際関係のなかでどのような教員をもとめ、どのように養成し、国民教育の現場たる学校(主として初等学校)に教員を送り出していたのか、比較発達史的分析を試みることにある。最終度にあたる2020年度は、これまでに引き続き、研究計画全体の基礎的な部分となる研究作業、すなわち、①比較分析の対象であるフランス・イギリス・ドイツ・ロシア・アメリカ・中国・日本、各国における教員養成発達史の個別的側面の把握に努めるとともに、②それぞれの成果を持ち寄り共同討議を繰り返すことにより、共同研究としての成果を大学紀要等に発表することを目指した。具体的には、①については各国担当者(主分析者)それぞれ個別的に、おもに国内の文献調査と資料(図書などの刊行資料及び複写資料)の収集を行うことに努めた。また②については、フランス担当の尾上、ロシア担当の高瀬、日本担当の梶井の3名が中心となって、19~20世紀のドイツ(プロイセン)から上記3つの国々の教員養成に関わる思想と制度にどのような影響(インパクト)があったのか、いわば「ジャーマン・インパクト」の視点から共同討議を行い、その成果を所属大学の紀要に掲載・公表することができた。従って最終度もまた、当初の目標をおおむね達成することができたといえる。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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岡山大学大学院教育学研究科 研究集録
巻: 176 ページ: 1-7
巻: 176 ページ: 9-22
巻: 176 ページ: 23-36