研究課題/領域番号 |
16H03963
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
石川 遼子 国立天文台, SOLAR-C準備室, 助教 (00709636)
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研究協力者 |
鹿野 良平
宋 東郁
吉田 正樹
石川 真之介
久保 雅仁
成影 典之
後藤 基志
飯田 佑輔
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 太陽物理学 / 天文 / 偏光分光 / 磁場 / 量子ハンレ効果 / ゼーマン効果 |
研究成果の概要 |
光球(6千度)とコロナ(100万度)の連結領域である彩層・遷移層の磁場は、太陽の様々な活動現象を紐解く鍵を握る。そのため、彩層・遷移層の磁場計測は太陽物理のフロンティアであると考えられており、我々は、これに挑むべく、世界初の電離マグネシウム線(280 nm)の高精度偏光分光観測を行う観測ロケット実験CLASP2の開発を行い、観測に見事成功した。観測ロケット実験CLASP2の成功により、紫外線偏光分光観測による太陽大気の磁場測定という太陽物理の新しい扉を開くことができた。
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自由記述の分野 |
数物系科学、太陽物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
技術的難易度の高い紫外線偏光分光観測装置の開発に成功し、天文学における新しい観測技術を切り拓いた。この技術的知見に加え、紫外線の偏光情報から彩層・遷移層の磁場を導出する科学的手法の開拓は、日本のみならず世界中の飛翔体観測計画の立案に大きく貢献する。また、太陽フレアやコロナ質量放出など、太陽の活動現象は、我々人類の営みと密接な関わりを持っている。本研究で目指す彩層・遷移層の磁場測定が定常的に行われるようになれば、これらの活動現象の理解の基礎となることは必至であり、将来的な社会貢献も期待される。
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