研究課題/領域番号 |
16H04172
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 公益財団法人高輝度光科学研究センター |
研究代表者 |
依田 芳卓 公益財団法人高輝度光科学研究センター, 利用研究促進部門, 主幹研究員 (90240366)
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研究協力者 |
Cramer Stephen P.
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 量子ビーム / 酵素反応 / 核共鳴振動分光 / 核共鳴非弾性散乱 / 核共鳴散乱 / 生物化学 / 高分解能モノクロメータ / ヒドロゲナーゼ |
研究成果の概要 |
核共鳴振動分光法は複雑な構造を有する酵素のなかで、活性中心にある鉄の振動のみを抽出できるという大きな特徴をもつ。一方で、分解能や強度の不足により、観測したい試料・振動モードが限定されることは利用の大きな障壁となっていた。本研究では、鉄酵素試料に最適化された高分解能・高感度の核共鳴振動分光装置の開発を行い、鉄-水素の振動モードを観測することにより水素を酸化還元するヒドロゲナーゼの活性機構の理解を深めることに成功した。
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自由記述の分野 |
放射光科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
活性中心に金属をもつ金属酵素のなかで鉄酵素は水素を酸化還元するヒドロゲナーゼをはじめ、エネルギー問題・食糧問題・医療などと密接に関わっているものが多い。すでに結果も出始めているが、開発した核共鳴振動分光装置の利用による鉄酵素の活性機構の解明を通じて、タンパク質の動的機能の理解を深めることができる。一方、得られた知見は大きな投資が行われている水素と酸素を水に変換する燃料電池電極を始めとする人工触媒の開発において重要なヒントを与えると期待されている。
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