研究課題
基盤研究(B)
本研究では、歩行者と同じ感覚で同じように移動でき、思い通りに運転可能な全方向移動乗り物を実現することを目的とした。小型全方向駆動車輪の構想設計、詳細設計、車輪メカニズムの運動に関する理論の構築を行った。小型全方向移動装置の仕様検討、設計を行った。小型全方向駆動車輪を製作し、それを用いて実験を行った。また、全方向移動装置を試作し、それを用いて、前後、左右、斜めの移動、旋回の動作について実験を行い、それらの動作が可能であることを確認した。
機構学
近距離の移動を便利にするため、これに適した移動装置が求められている。特に、任意方向に移動できる移動装置であれば便利であり、望ましいと考えられる。しかしながら、従来の移動装置は前後に移動することや移動する方向を変えることはできるが、真横への移動や向きを変えずに斜めに移動することはできないという課題があった。そこで、本研究では新しい車輪メカニズムを用いた全方向移動可能な移動装置を開発することを目的とした。この研究成果は移動をより便利にするという点で社会に貢献するものである。