ポリ塩化ビニル(PVC)ゲルとフレキシブル電極を用いた、生体筋と同等の特性を有するソフトアクチュエータの創製を目的として、フレキシブル電極の探索と試作アクチュエータの特性向上を実施した。フレキシブル電極は研究代表者らで開発したカーボンブラック(CB)含有PVCゲルを用いたことで、特性の安定化・低電圧化の効果が確認された。また、変位量向上のために可塑剤の組成調整やアクチュエータの積層数比較などを実施したところ、可塑剤含有量の増加と積層数の増大による変位量向上の効果が得られた。以上により、開発したソフトアクチュエータの特性改善のための基礎技術を確立した。
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