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2018 年度 研究成果報告書

ウクライナ木造教会堂群保存手法の構築-日欧校倉造修理工法の比較議論を通して

研究課題

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研究課題/領域番号 16H04483
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 建築史・意匠
研究機関筑波大学

研究代表者

上北 恭史  筑波大学, 芸術系, 教授 (00232736)

研究分担者 藤田 香織  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (20322349)
稲葉 信子  筑波大学, 芸術系, 教授 (20356273)
清水 重敦  京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 教授 (40321624)
花里 利一  三重大学, 工学研究科, 教授 (60134285)
研究協力者 日塔 和彦  
ベイツ ミコラ  
デュビク ユーリ  
シュツコバ ガリーナ  
ボグダノヴァ アンナ  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードウクライナ / 木造教会堂 / 文化遺産 / 保存修理 / キジ島 / 正教 / ポーランド / ルーマニア
研究成果の概要

本研究は、ウクライナの木造教会堂保存のために、ウクライナ西部に残る木造教会堂の保存修理状況を把握し、ロシア、ポーランド、ルーマニアの近隣国に残る木造教会堂保存状況を比較するために調査を行った。ロシアのキジ島顕栄聖堂やウクライナのロニ教会堂など、校倉造の建物を解体して修理が行われるなど、日本の木造建築物の修理のように建物の健全性を回復させる修理方法が行われていた。部分解体も行われ、古い材料を残す文化遺産の価値を維持する修理も行われている。しかし木造建築物や地盤に対するモニタリングは行われておらず、科学的根拠よりも経験を優先して修理方針を決めている傾向が見られた。

自由記述の分野

文化財保存

研究成果の学術的意義や社会的意義

東欧に残る多くの木造教会堂はそこにかつて繁栄していた木造文化を示す遺産である。これらの多くの木造教会堂に共通しているのは校倉造構造であり、木材を組み合わせて躯体作り上げる特徴を持つ。石造の建築物と異なり、校木を順番に外して再度組み立てることができるアッセンブリーの構造であり、この点において日本の軸組木造建築物の修理の考えを同じにする。ウクライナのロニ教会堂やロシアのキジ島顕栄聖堂も解体修理を経て劣化した建物の健全性を回復させている。北欧や東欧などのヨーロッパの周縁部に残る木造文化はかつてヨーロッパ全土にあった木造文化の証拠であり、木とともに暮らしていた歴史を知る上でも貴重なものである。

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公開日: 2020-03-30  

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