研究課題/領域番号 |
16H04836
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
関本 弘之 日本女子大学, 理学部, 教授 (20281652)
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研究分担者 |
西山 智明 金沢大学, 学際科学実験センター, 助教 (50390688)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ミカヅキモ / 性染色体 / 性決定遺伝子 / 有性生殖 / ホモタリズム / ヘテロタリズム |
研究成果の概要 |
ヘテロタリック株(交配群I-E)のゲノム解読により、-型ゲノムのみに存在する性染色体様領域を見出し、+型ゲノムには特異的領域がないことを明らかにした。さらに交配群II-A, II-Bおよびホモタリック株(naga37s-1, yama58-3)のゲノムも解読した。また、naga37s-1株のCpMinus1オルソログの発現レベルを形質転換により変動させることで、ヘテロタリック化傾向が強まることが示され、CpMinus1の発現が生殖様式決定に影響を与えることも明らかになった。
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自由記述の分野 |
植物生殖進化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
陸上植物における有性生殖システムは、ミカヅキモを含む接合藻類段階で獲得されたものを基礎としていると考えられる。本研究では、ヘテロタリズムを行うヒメミカヅキモの性決定機構の実態解明が進み、CpMinus1とその周辺の-型特異的なゲノム領域が一義的に性表現を決めることがあきらかになった。さらに生殖様式の進化にもCpMinus1の発現が深く関わることが示唆された。以上の結果は、植物における性分化、生殖機構の進化とゲノム変化との関係を包括的に理解する上でも、極めて重要な情報となりうると評価できる。
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