研究課題
基盤研究(B)
消化管刷子細胞に発現するオーファン(リガンドが同定されていない)受容体Gprc5cの生体内における機能を解明する目的で、新しいゲノム編集法(TALEN法とCRISPER/Cas9法)を用いて遺伝子欠損マウスを作出し、表現型を解析した。欠損マウスは野生型マウスと比べて低体重を示した。一方、線虫感染実験より、Gprc5c受容体は刷子細胞を介した線虫Nippostrongylus brasiliensisに対する2型免疫応答に関与しないことが示唆された。
食品科学
近年、アレルギー性疾患やメタボリックシンドロームは解決すべき重要な社会問題になっている。小腸刷子細胞の頂端部に局在するオーファン受容体の生理機能が解明され、この受容体を阻害する食品由来因子などの化合物を見つけることができれば、アレルギー性疾患や肥満・糖尿病の予防や治療に繋げることが期待される。