研究課題/領域番号 |
16H05248
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
岩永 正子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (00372772)
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研究分担者 |
渡邉 俊樹 東京大学, フューチャーセンター推進機構, 特任研究員 (30182934)
内丸 薫 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (60251203)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | HTLV-1 / ATL / 成人T細胞白血病/リンパ腫 / 疫学 / コホート / バイオマーカー / 細胞表面マーカー / HAS-Flow検査法 |
研究成果の概要 |
成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)はHTLV-1感染による血液悪性腫瘍で、HTLV-1キャリアからATL発症高危険群を特定し、発症予防や早期治療を行う事が期待されている。これまでPVLやsIL-2R等のATL発症予測マーカーはあるが発症予防や早期治療介入に繋がるマーカーはなかった。本研究はHTLV-1感染者コホート維持管理とHTLV-1キャリアからのATL発症を特定する新規マーカー開発を行い、高PVLはATL進展率が高いことを再確認し、HAS-Flow法によりATL発症高リスク群を同定し、HTLV-1感染細胞に特異的に発現するsCADM1の血中濃度上昇がATL進展に関連する事を明らかにした。
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自由記述の分野 |
疫学, 血液腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)は一旦発症すると症状が重篤であることから、HTLV-1キャリアの方は定期的な検査が必要である。これまで、HTLV-1キャリアからATL発症を推測するための検査として、PVL測定という特殊検査以外に、簡便でルーチンに検査できる検査項目がなかった。今回開発されたHAS-Flow検査法とsCADM1の血中濃度測定が、簡便に測定可能となれば、PVL測定と並行してATL移行細胞の早期診断と経時的測定によって早期に治療介入対象集団を特定することが可能となり、これらの集団を対象とする発症予防薬などの新薬開発につながる可能性がある。
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