今後の研究の推進方策 |
以下の2点の解析を優先的に行う。 1.Elovl6 欠損が血管平滑筋細胞の形質変換を起こすメカニズムの解析 Elovl6 欠損は、酸化ストレスおよびセストリンの誘導を介して、SMCの形質変換を誘導するという仮説を検証する。ERストレスマーカーとしてPKR-like ER kinase (PERK), inositolrequiring enzyme 1 (IRE1),ATF6, BiP, eIF2a) C/EBP-homologous protein (Chop), ATF4の発現を検討する。。 2.SMC 特異的Elovl6 欠損マウスの作製と動脈硬化形成の検討 SM22alpha-Cre マウス(Washington 大学Dr. Clay F. Semenkovich より供与を受けている)を用いてSMC特異的Elov6 欠損マウスを作製する。このマウスを高脂肪食にて飼育し、大動脈壁における脂肪酸分画、プラーク面積や組織病理変化、SMC -, マクロファージ-、骨芽細胞‐マーカー遺伝子の発現変化をflox/flox マウスおよび全身性Elov6 欠損マウスと比較する。
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