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2019 年度 研究成果報告書

グルココルチコイドによる高次生体機能調節機構に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05330
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 内分泌学
研究機関東京大学

研究代表者

田中 廣壽  東京大学, 医科学研究所, 教授 (00171794)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード代謝学 / 内分泌学 / エネルギー代謝 / 骨格筋 / 臓器連関 / グルココルチコイド
研究成果の概要

骨格筋代謝・機能制御 におけるGCの作用機構と生理的な意義を、GRを介した遺伝子発現制御機構を基軸に究明した。全身エネルギー代謝制御の変容において、骨格筋-肝臓-脂肪組織間シグナル軸が果たす役割を、筋タンパク質分解抑制が肝臓、脂肪組織の代謝に及ぼす影響から明らかにした。クッシング症候群と肥満モデルマウスを用いて、骨格筋―肝臓―脂肪連関の鍵因子としてアラニン、FGF21以外の分子も関与していることを見出した。以上から、個体レベルのエネルギー代謝は、代謝状態に応じて多様な因子による多臓器連関の上に緻密に制御されていることが示された。

自由記述の分野

内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

申請者が開発した骨格筋特異的GR遺伝子破壊マウスは内分泌シグナルによって制御される骨格筋タンパク分解代謝を欠損したモデルであり、内分泌-代謝と運動の連関、複数臓器の機能的連関を介した生体制御、を解析可能とする画期的ツールである。本研究により、GCによる骨格筋を起点とした多系統・多臓器連携の解明を通じて個体レベルのエネルギーフロー調節機構が理解され、生体恒常性維持の基盤に関わる内分泌学理構築につながる。また、肥満、糖尿病などの「エネルギーフロー異常を伴う病気」において、従来のパラダイムを超えた新規分子マーカー発見、新規食事・薬物療法の開発など画期的新展開をもたらす可能性がある。

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公開日: 2021-02-19  

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