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2018 年度 研究成果報告書

間質性肺病変合併皮膚筋炎における自己抗体と生命予後改善を目指す治療法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05341
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 膠原病・アレルギー内科学
研究機関京都大学

研究代表者

三森 経世  京都大学, 医学研究科, 教授 (10157589)

連携研究者 大村 浩一郎  京都大学, 大学院医学研究科, 准教授 (40432372)
吉藤 元  京都大学, 大学院医学研究科, 助教 (20422975)
井村 嘉孝  京都大学, 大学院医学研究科, 助教 (60456895)
中嶋 蘭  京都大学, 大学院医学研究科, 助教 (10599525)
村上 孝作  京都大学, 大学院医学研究科, 助教 (70599927)
研究協力者 細野 祐司  
辻 英樹  
八木田 正人  
八田 和大  
野島 崇樹  
片山 昌紀  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードMDA5 / IFIH1 / SFPQ / 自己抗体 / 間質性肺炎 / 皮膚筋炎 / 免疫抑制療法 / 血漿交換療法
研究成果の概要

難治性の急速進行性間質性肺病変(ILD)を合併する皮膚筋炎(DM)で見出された新たな自己抗体(抗SFPQ抗体)の対応抗原を同定した。さらに死亡率の高いILD合併DMの生命予後改善を図るための研究を遂行した。進行性ILD合併抗MDA5抗体陽性DM患者対象とし、ステロイド大量、タクロリムス、シクロホスファミド間歇静注療法を同時に開始する多施設前向き臨床研究を遂行した。最終的に29例を登録し、主要エンドポイントである6カ月生存率89%の成績を得た。さらに難治症例に血漿交換療法を併用することで、生存率が上昇することを確認した。これらの成績より、3剤併用免疫抑制療法と血漿交換療法の有用性を証明できた。

自由記述の分野

臨床免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

抗MDA5抗体は難治性で死亡率の高い急速進行性間質性肺病変(ILD)を合併する皮膚筋炎(DM)と無筋症性皮膚筋炎(CADM)に特異的に検出される自己抗体である。我々は同疾患の生命予後改善を目的とする多施設共同前向き臨床研究を遂行し、ステロイド大量、タクロリムス、シクロホスファミド間歇静注療法の同時併用療法が有効であることを証明した。さらに、同療法に抵抗性を示す症例に血漿交換療法を併用することでさらなる生命予後の改善を確認した。これらの成績より、有効な治療法が確立されていなかった膠原病の難治性病態の一つであるILD合併DM/CADMのスタンダードな治療法を確立できたものと考える。

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公開日: 2020-03-30  

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