研究課題/領域番号 |
16H05559
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
道川 誠 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (40270912)
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研究分担者 |
赤津 裕康 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (00399734)
橋詰 良夫 医療法人さわらび会福祉村病院長寿医学研究所, 神経病理研究所, 所長 (70106227)
佐藤 聡 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (70235357)
両角 祐子 (廣木祐子) 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (90318551)
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研究協力者 |
白野 美和
吉岡 裕雄
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 歯周病 / アルツハイマー病 / 口腔ケア / 認知症予防 |
研究成果の概要 |
歯周病を惹起させたADモデルマウスを使った研究から、歯周病における慢性炎症が脳内に波及し、それによって脳内Aβ産生増加、サイトカインレベルの上昇を来たし、AD病態悪化と認知機能障害を誘導することを明らかにした(NPJ Aging Mech Dis, 2017)。 また、認知症患者に対して歯周病治療・口腔ケアの介入によって認知症進行を抑止するかどうかを検証する臨床研究を認知症患者40名を対象に行った(文部科学省基盤研究B-当該研究)。その結果、歯周病治療・口腔ケア介入群では、認知症の進行が予防されることを示唆するデータを得た。
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自由記述の分野 |
生化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病の炎症が脳内に波及し、アルツハイマー病分子病態の増悪ならびに認知機能詳細を促進させることをマウスモデルで明らかにした。また、認知症および軽度認知症の患者に対して介入試験を行い、歯周病の治療、口腔ケアによる介入によって認知症の進行が抑制されることを示唆するデータを得た。これらの成果は、歯周病の治療、口腔ケアをすることにより認知症の予防ならびに認知機能の低下を抑止できる可能性を示しており、今後の大規模な研究の基盤となる。
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