研究課題/領域番号 |
16H05568
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研究機関 | 沖縄県立看護大学 |
研究代表者 |
神里 みどり 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 教授 (80345909)
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研究分担者 |
謝花 小百合 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 准教授 (30647003)
上原 和代 沖縄県立看護大学, 看護学部, 准教授 (70406239)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 島嶼看護 / ルーラル看護 / リモート看護 / 太平洋島嶼国 / 高度実践看護師 / 大学院教育 / 遠隔教育 |
研究実績の概要 |
平成30年度は、国内外の島嶼地域で活躍する高度実践看護師の活動状況の調査や本大学の修了生や教員に対するFD教育として、太平洋島嶼地域で活躍する高度実践者の活動や大学院教育の視察を行った。 1.本大学院で島嶼保健看護を修了し、かつ小離島で活躍している離島の看護師に対する活動状況の面接調査を行った。修了生は本大学院で学んだことを基盤に、小児から高齢者、予防から看取りまで、あらゆるライフスパンに応じた多様な看護実践を行っていた。特に、小離島内外の資源やマンパワーを活用しながら、慢性疾患に対する外来から在宅での継続した訪問診療やアドバンス・ケア・プランニングを適切に行いながら終末期ケアを実践していた。 2.平成31年3月24日(日)~31日(日)まで、ハワイでのルーラル地域で活躍するナースプラクティショナーの活動やルーラル看護に特化した臨床看護学博士の大学院教育を行っているハワイ大学(ヒロ校)の教育カリキュラムの視察訪問を行った。参加者は修了生1名、教員3名であった。ハワイのオアフ島やハワイ島で活躍する臨床看護学博士課程の修了生は、個人クリニックやハワイ島の州立病院、緊急ケア診療所、大学の保健室、看護短大の教員など、様々な場で活動していた。ハワイ大学ヒロ校の臨床看護師博士課程の教育課程は、すべてオンライン教育で行われており、システム化されたICTによるe-lerningが充実しており、通学しなくても遠隔で学習できる環境が整っていた。演習などはWEBカメラを通した実技確認、試験、さらに実習は居住する地域で可能であり、プリセプターによる実習指導が行われていた。実践博士論文の内容は、組織や地域などの課題を解決していくプロジェクト研究が行われていた。 3.その他に、4月に学部学生80名と地域看護の教員を対象に豪州のナースプラクティショナーによる遠隔システムを活用した公開授業を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
カナダのルーラルに関する学会の中止により学会参加による情報収集が遅延しその後の大学訪問などの予定が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は最終年度であり、太平洋島嶼国で展開されている高度実践看護師教育の特徴を明確にするために、3年間の活動成果をとりまとめ、島嶼地域で活躍する実践者や教育・研究者に発信するためのシンポジウムなどを行い、今後の高度実践看護師の教育カリキュラムのあり方について考究していく。
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