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2017 年度 実績報告書

カーボンニュートラルな天然凝集剤の実証

研究課題

研究課題/領域番号 16H05628
研究機関龍谷大学

研究代表者

奥田 哲士  龍谷大学, 理工学部, 准教授 (60343290)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードモリンガ / 浄水汚泥 / 栄養素 / 栽培試験 / リン / 精製 / 抽出 / 凝集剤
研究実績の概要

本研究の初年度から行っていた「精製による抽出液からの狭雑物質の除去」について、最適な抽出(前処理を含む)と精製方法およびその条件を確定し、研究計画にあった「開発凝集剤を用いた発生土の園芸土・農地土壌としての評価」を開始、推進した。精製方法としては、夾雑物の混入を防ぐために前洗浄を追加することが有効、すなわち凝集活性を残しながら、処理水中の残留有機物質を大幅に低減できる事がわかり、その洗浄条件を種々検討した。これに加え、抽出後の凝集活性成分を水道水に含まれる多価イオンで沈殿精製する方法を検討、適切な条件を見出した。
「開発凝集剤を用いた発生土の園芸土・農地土壌としての評価」について、当該年度は実河川水を凝集処理して収集した浄水汚泥の化学分析を中心に行った。対照系の(既存凝集剤である)アルミ系凝集剤とMoringa凝集剤から作成した汚泥について、主に栄養素のリンの供給性についての試験を行い、Moringaを用いた汚泥では、添加したリン量と可給態リン酸の差がほとんど無いことを見出した。
加えて「Moringa oleiferaの実栽培試験」も計画通りマレーシアで開始(畑をレンタル、水やりやサンプリング等の補助員を確保)できており、種からの発芽試験、ある程度育った個体からの成長試験を行っている。補助的に、日本でもビニールハウスでいくつかの試験を行い、発芽率や成長量のデータを取得した。特にマレーシアでの栽培試験では予定通り(日本の)冬季も成長させることができ、来年度に本格的に行うために必要な基礎的な検討を行うことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

マレーシアでの栽培試験も含めて、計画していた内容はほぼ行えている。

今後の研究の推進方策

当該年度までに計画にあった「精製による抽出液からの狭雑物質の除去」と「開発凝集剤を用いた発生土の園芸土・農地土壌としての評価」はほぼ終了したため、H30年度(最終年度)は計画通り「開発凝集剤を用いた発生土の園芸土・農地土壌としての評価」について、主にマレーシアで推進する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 凝集沈殿処理の基礎と研究例2017

    • 著者名/発表者名
      奥田哲士
    • 雑誌名

      環境技術

      巻: 9 ページ: 488 - 491

  • [学会発表] セラミック膜の不可逆ファウリングの制御2018

    • 著者名/発表者名
      桐本 一輝・アン ホアン・ 藤岡 貴浩・ 奥田 哲士
    • 学会等名
      化学工学会第83年会
  • [学会発表] 凝集沈殿処理の基礎と研究例2018

    • 著者名/発表者名
      奥田哲士
    • 学会等名
      環境技術学会
    • 招待講演

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公開日: 2018-12-17  

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