研究課題/領域番号 |
16H05681
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研究機関 | 奈良学園大学 |
研究代表者 |
川本 正知 奈良学園大学, ビジネス学部, 教授 (30192553)
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研究分担者 |
大塚 修 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (00733007)
杉山 雅樹 京都大学, 文学研究科, 教務補佐員 (30773824)
桝屋 友子 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (40300735)
小倉 智史 京都大学, 人文科学研究所, 特別研究員(PD) (40768438)
松田 孝一 大阪国際大学, 公私立大学の部局等, 名誉教授 (70142304)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ラシード・ウッディーン / 『歴史集成』 / マニュスクリプト / ミニアチュール / モンゴル時代 / ディーズ・アルバム / ランプル写本 / コルカタ写本 |
研究実績の概要 |
2016年8月7日、研究代表者川本、研究分担者大塚修(東京大学)、杉山雅樹(京都大学)、小倉智史(京都大学)の4人が、コルカタを訪れ、3日間、The Asiatic Societyの写本ナンバーPSC4のラシード・ウッディーンの『歴史集成』写本のミニアチュールを調査し、デジタル・データを取得した。8月11日にデリーに移動し、12日にデリーからランプールに車で移動し、5日間、上記4人のメンバーに分担者松田孝一(大阪国際大学)、連携研究者宇野伸浩(広島修道大学)の2人が加わり、ラーンプルのRaza Libraryの写本ナンバーF1820のラシード・ウッディーンの『歴史集成』写本のミニアチュールを調査し、デジタル・データを取得した。なお、川本と小倉は、19日に他のメンバーが帰国した後ハイダラバードとムンバイを訪れ写本調査を行った。 2017年2月20日から5日間、研究代表者川本、研究分担者大塚修(東京大学)、杉山雅樹(京都大学)、小倉智史(京都大学)、松田孝一(大阪国際大学)、研究協力者渡部良子(早稲田大学)、バヤルサイハン(モンゴル国)の7人が、ベルリンを訪問して、Staatsbibliothek zu Berlin所蔵のディーズ・アルバムを調査した。それに先立ち研究代表者川本は2月5日にフランクフルトからドイツに入り、ドイツ留学中の研究分担者の小倉と共にボン、ゴータ、ハレの大学図書館のペルシア語写本の調査をおこなった。2月14日以降は代表者川本は、ライプツィヒ大学図書館、多くのペルシア語写本を所蔵することで有名なミュンヘンのBavarian State Libraryにおいて写本調査を行い、2月19日にベルリンに移動し他のメンバーに合流し、翌日からディーズ・アルバムの調査を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画書に記載したとおり、28年度におこなう予定であったインド写本調査、ベルリンのディーズ・アルバム調査を行うことができ、それぞれデジタル・データを取得することができた。ただ、残念ながらコルカタ写本だけはデジタル・データは半分しか取得できなかった。29年度夏再度分担者2人がコルカタを訪れ、残り半分のデータを取得することになっている。
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今後の研究の推進方策 |
2017年7月1日に東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所にておこなわれる「海外学術調査フォーラム」に川本正知(研究代表者)、小倉智史(研究分担者)、岩本佳子(研究協力者)が参加し、今年度の調査のための情報を収集する。 イスタンブル調査:2017年8月20日から25日までの5日間、イスタンブルのトプカプ宮殿博物館所蔵の3写本(Hazine1653,1654,2153)の調査をおこなう。その間、午後はスレイマニイェ図書館の写本の調査もおこなう。調査メンバーは川本正知(研究代表者)、大塚修(研究分担者)、桝屋友子(研究分担者)、杉山雅樹(研究分担者)、小倉智史(研究分担者)、岩本佳子(研究協力者)である。 テヘラン調査:2018年2月にテヘランを訪れ、最も多くのミニアチュールを含むGolestan Palace Library, Ms. 2254の調査を行う。調査メンバーは川本正知(研究代表者)、大塚修(研究分担者)、杉山雅樹(研究分担者)、小倉智史(研究分担者)である。
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