研究課題/領域番号 |
16H05681
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
川本 正知 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特任教授 (30192553)
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研究分担者 |
大塚 修 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (00733007)
杉山 雅樹 京都外国語大学, 国際言語平和研究所, 嘱託研究員 (30773824)
桝屋 友子 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (40300735)
小倉 智史 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教 (40768438)
松田 孝一 大阪国際大学, 公私立大学の部局等, 名誉教授 (70142304)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ラシード・ウッディーン / 『歴史集成』 / マニュスクリプト / ミニアチュール / モンゴル時代 / サライ・アルバム / テヘラン写本 / コルカタ写本 |
研究実績の概要 |
2017年8月20日から8月26日まで、研究代表者川本、研究分担者大塚修(東京大学)、杉山雅樹(京都外国語大学)、小倉智史(東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所)、桝屋友子(東京大学東洋文化研究所)、研究協力者岩本佳子(東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所)がイスタンブルのトプカプ宮殿博物館を訪れ、Jami’ al-Tawarikh(Hazine1653, Hazine1654), サライ・アルバム(Hazine 2153)を調査し、デジタルデータを取得した。なお、川本、岩本は先にイスタンブルに入り、8月14日から19日スレイマニイェ図書館、イスタンブル大学図書館貴重書館で写本調査・収集にあたり、Jami’ al-Tawarikhほかの写本のデジタルデータを3点を取得した。また、小倉、杉山は、イスタンブルからの帰路に8月28日から9月1日までインドのコルカタのアジア協会を訪れ昨年取得することができなかった所蔵写本Jami’ al-Tawarikh(PSC4)の 残り50%の複写申請を行い、後日取得した。 2018年2月16日から27日、川本、大塚、杉山、小倉がテヘランのゴレスターン宮殿図書館を訪れ、所蔵のJami’ al-Tawarikh 写本Ms.2254を調査し、デジタルデータを取得した。なお、テヘラン滞在中に、ゴレスタン宮殿図書館以外にテヘラン大学図書館、マレク図書館、ナショナル・ミュージアムを訪れ、Jami’ al-Tawarikh ほかの写本を調査しデジタルデータ3点を取得した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画書の記載の通り、2017年度におこなう予定であったイスタンブル・トプカプ宮殿博物館写本調査、テヘラン・ゴレスタン宮殿図書館写本調査を行い、デジタルデータを取得することができた。ただ、残念ながらゴレスタン宮殿図書館写本のジタルデータは写本全体の三分の一程度しか入手することはできなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2018年6月16日(土)に東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所において開催が予定されている「海外学術調査フォーラム」に川本、小倉が参加し、今年度の調査のための情報を収集する。 2018年9月2日から約10日間、川本、大塚、杉山、小倉が、パリ、ロンドン、エディンバラを訪問し、パリのビブリオテク・ナチオナルのSupplement Persan 1113写本、ロンドンのハリーリー・コレクションのJami’ al-Tawarikh第2巻のもっとも古い写本(ミニアチュール入り)、同じ写本と言われているエディンバラ大学のJami’ al-Tawarikh第2巻写本およびそのミニアチュールを調査する。それらのデジタルデータは国内でも取得可能であるので、早い機会の購入を計画している。 当科研の報告書を英文で作成することを決定し、外国の出版社から出版する予定で準備を進めている。
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