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2018 年度 研究成果報告書

AS3MT遺伝子多型がもたらすヒ素代謝能の人種差の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05887
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 放射線・化学物質影響科学
研究機関熊本県立大学

研究代表者

阿草 哲郎  熊本県立大学, 環境共生学部, 准教授 (50403853)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードヒ素 / 地下水 / 遺伝子多型 / AS3MT / 代謝能力 / 感受性 / 途上国 / 民族差
研究成果の概要

本研究の結果、以下のことが明らかとなった。①本研究の実験条件(ヒ素濃度100μg/L、6ヶ月の飲水曝露)において、マウスではヒ素-代謝-毒性の関係を明確にすることができなかった。②ミャンマーの地下水から高濃度のヒ素ならびマンガン、ウランが検出され、これら元素による複合汚染とヒトへの影響が危惧された。③フィリピン人・ミャンマー人のヒ素代謝酵素AS3MT遺伝子多型をみたところ、ヒ素代謝能力の高いタイプが多いことが明らかとなった。

自由記述の分野

環境毒性化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、ヒ素のリスクに関する知見が深化・拡大されるとともに、科学的根拠に基づいた新たなリスク評価の指針を提供することができる。例えば、本研究によって得られた遺伝子情報から、ヒ素に対する感受性に合わせた飲料水のヒ素濃度の基準値を定めることができる。また、そうした知見は、とくに途上国において優先的にヒ素汚染の除去対策に取り組むべき地域の選定にも役立つであろう。
途上国現地ではヒ素の専門家が少なく、分析機器・試薬・技術も不十分なことから、現地政府・住民から海外の研究者への調査の要望も多い。本成果は途上国の公衆衛生・環境改善にも有益であり、国際社会的にも大きな貢献をもたらすものである。

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公開日: 2020-03-30  

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