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2018 年度 研究成果報告書

高性能PET装置の実現に向けた高速型GAGGシンチレータの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05986
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 光工学・光量子科学
研究機関東北大学

研究代表者

鎌田 圭  東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 准教授 (60639649)

研究協力者 薄 善行  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードシンチレータ / 放射線 / 結晶成長 / 核医学
研究成果の概要

本研究開発では、「微量元素添加による高速型GAGG単結晶」に関する結晶組成、表面処理、熱処理によるシンチレータ特性の最大化を行った。組成最適化に加え結晶自体の品質向上を達成した結果、発光量を保ちつつ、蛍光寿命36ns、時間分解能160psとなる組成を見出した。さらに、高速型GAGGの大型結晶作製技術の開発を進めた。断熱材配置条件の検討による温度勾配の調整に加え、コイル位置、育成雰囲気、回転数の最適化を行い、3インチ径×150mm長さの結晶の安定的な作製に成功した。古河シンチテックの協力を受け、高速型GAGGのPET装置への搭載試験を行い解像度0.98mm FWHM、感度1.31%を達成した。

自由記述の分野

結晶工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

癌細胞の検知やアルツハイマー病の部位の同定などにポジトロン断層法(positron emission tomography:PET)が用いられている。高性能なPET装置の開発には、高速かつ高効率で高感度、高いエネルギー分解能を有するシンチレータの研究開発が重要となる。本研究の成果である、高速型GAGGシンチレータを、PET装置に搭載することで、位置分解能、感度、S/N比の向上が可能であり、がん診断の高精度化に繋がる。また事故放射能の無いGAGGを用いることで、PETを革新する、コンプトンPETカメラなどの新規医療画像装置の開発が進む。新規学術分野の発展や、医療分野の社会的貢献につながる。

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公開日: 2020-03-30  

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