現在のメタマテリアルの研究の多くはデバイス応用へ向かっている。実際,米国ではKymeta社,カナダではMTI社などのベンチャー企業も立ち上がっており,今後も工学的な立場の研究がますます重要となってくるのは間違いない。メタマテリアルの様々な応用の中でも,迷彩技術は最もホットなトピックの一つであり,数多くの研究が行われているが,「高周波における実装難易度」「動作帯域幅」「迷彩領域の範囲」の3つが,依然として大きな問題となっている。そのような中,本研究では,それらをすべて解決する「迷彩技術」に焦点を当てており,世界的に見ても各種迷彩技術の実用化へ向けて大きな布石を残すことができたと考えている。
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