研究課題
若手研究(A)
錯体水素化物の高水素密度化を妨げていた従来の錯イオン形成限界である“6族の壁”を克服し、5族および6族の遷移金属元素に9つもの水素が配位した高水素配位錯イオンを有する4種の新たな錯体水素化物群の合成に成功した。超高圧下における電気抵抗測定を実施し、当初の目論見どおり合成試料における超伝導発現を実験的に捉えることができた。
計算材料科学
主に水素貯蔵関連研究のみに限定され、また既に完結したものと見なされていた遷移金属錯体水素化物研究において、新たな研究領域の開拓にも繋がる重要な知見を得た。これにより、高い潜在性を持ちながらも機能性材料としての認識が限定的であった錯体水素化物の学術的・社会的価値を高めることに貢献した。