• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

興奮-転写連関による転写遺伝子の特異的選択機構の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16H06215
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 薬理系薬学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

鈴木 良明  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 講師 (80707555)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードカルシウムシグナリング / 平滑筋 / 興奮転写連関 / 興奮収縮連関 / 血管リモデリング / ミトフュージン / カベオリン / ジャンクトフィリン
研究成果の概要

Ca2+がセカンドメッセンジャーとして適切に機能するには、Ca2+チャネルと下流のCa2+依存性シグナル分子が近接化してCa2+マイクロドメインを形成する必要がある。本研究では、平滑筋細胞においてcaveolin-1やjunctophilin-2、mitofusin-2などの足場タンパク質が、①細胞膜・筋小胞体・ミトコンドリアを結び付ける、②この領域にCa2+チャネルやCa2+活性化K+チャネル、Ca2+依存性酵素などを集積させて、筋張力制御や細胞増殖、遺伝子発現に関わることを見出した。

自由記述の分野

薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

Ca2+が多様な生体応答を起こすには、Ca2+チャネルと下流のCa2+依存性シグナル分子の局所的集積領域「Ca2+マイクロドメイン」の形成により、各生体応答に対応したシグナル経路が独立的かつ精密に制御される必要である。本研究では、平滑筋細胞Ca2+マイクロドメインを形成する構造分子を同定した。これらの分子は、オルガネラ間Ca2+シグナルを効率化することで、筋収縮性や細胞増殖、遺伝子発現の制御に関わる。今後、受容体やイオンチャネルを標的とした従来の創薬に加えて、これらの機能を支える構造分子を標的とした新しい治療戦略が可能になると考えられる。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi