セメントの経時的な重合度を評価するために、重合開始から7日までの重合度をビッカース硬度試験により測定した。重合度は重合開始後4-7日でプラトーに達していた。光照射時間の比較では10秒の群よりも30秒の群の重合度が有意に高い値を示した。支台歯に合着したCAD/CAM冠を模したクラウン引張試験では、10秒光照射群では界面破壊を認めたのに対し、30秒光照射群では一部にセメントの凝集破壊を認めた。クラウン破折試験ではブロックの種類、セメント厚み、接着強化プライマーの有無を比較し、セメント厚み200μm /プライマー(-)群で破断面でのセメントの剥離を観察した。破折強度には有意差を認めなかった。
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