卵巣癌における腫瘍免疫学的プロファイリングでは、卵巣癌における腫瘍免疫は組織型との関連が示唆され、予後との相関を認めた。また、卵巣癌では他癌腫と異なり、PD-1/Tim3共発現T細胞においてIFN-γの産生能が維持されおり、疲弊していない可能性が示唆された。 卵巣癌においてFoxP3陽性Treg細胞はIL-10およびTGF-bなどの抑制性サイトカインを産生することにより、腫瘍免疫を抑制している可能性が示唆できた。卵巣癌腫瘍内における腫瘍免疫を抑制する細胞としてMDSCが重要である可能性が考えられ、末梢血MDSCに比べ腫瘍内MDSCで発現が増加している分子を同定した。
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