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2016 年度 実績報告書

家族環境アセスメントモデルの有用性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16H06974
研究機関神戸大学

研究代表者

賀数 勝太  神戸大学, 保健学研究科, 助教 (70782150)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
キーワード家族機能 / 家族同心球環境理論 / 家族アセスメント / 家族看護学
研究実績の概要

家族機能不全状態の家族をスクリーニング可能とする方法論の検討のために,国内外の家族機能評価尺度に関する文献検討とハンドサーチや関連学術集会への参加による資料収集などを行った.具体的には,古典的な家族機能評価尺度であるFamily APGARにおいて設定されているカットオフ値のエビデンスが疑問視されていることや,家族のウェルビーイングをアセスメント可能としている理論とモデルの本研究への応用可能性について検討した.
また,本研究の理論基盤である家族同心球環境理論(Concentric Sphere Family Environment Theory,CSFET)に基づいた家族環境アセスメントモデル(Family Environment Assessment Model,FEAM)におけるアセスメントツールの使用順序の違いによる家族情報収集への影響の検討も行った.その結果から,CSFETにおいて家族機能評価尺度である家族環境評価尺度(Survey of Family Environment,SFE)と家族の範囲を同定可能な家族環境地図(Family Environment Map,FEM)をFEAMの初期フェーズである家族情報収集に用いる際には,核家族と拡大家族では後者の家族形態が多くの家族情報を整理する必要があるために,FEMを家族機能評価の前に使用した家族アセスメントがより有用性が高いことが示唆された.
以上の検討内容から,FEAMの有用性を検討するために実施予定であるSFEを用いた質問紙調査と,FEMや膨大な家族情報をCSFETに基づいて系統的にアセスメント可能な質問集である家族環境アセスメント指標(Family Environment Assessment Index,FEAI)から必要な質問項目を抽出する試案を検討し,半構造化面接の際に活用するインタビューガイドを作成した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

家族アセスメントの方法論に関する文献検討や半構造化面接の際に使用するインタビューガイドの作成に予定より時間を要したが,今後計画している質問紙調査と半構造化面接の準備を整えられた.

今後の研究の推進方策

平成29年度は,質問紙調査と前年度に作成したインタビューガイドを用いた半構造化面接を実施し,分析結果より家族環境アセスメントモデルの有用性を検討する実証研究を行う.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 家族同心球環境理論にもとづく家族アセスメントツールの使用順序の検討2016

    • 著者名/発表者名
      賀数勝太,本田順子,法橋尚宏
    • 学会等名
      日本家族看護学会第23回学術集会
    • 発表場所
      山形テルサ(山形県・山形市)
    • 年月日
      2016-08-27 – 2016-08-27

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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