免疫応答において濾胞ヘルパーT (Tfh) 細胞は様々なサイトカインを産生することで、B細胞によるIgGやIgEなどの抗体産生の種類を決定する。一方でTfh細胞の適切な分化にはB細胞との相互作用による様々な刺激が必須であることが明らかになっているが、IFNγ、IL-4、TGFβ、IL-21など、特有のサイトカインを産生するTfh細胞サブセットの決定にB細胞がどのような寄与をするかは十分に理解されていない。本申請では “B細胞とTfh細胞の相互作用の質が、Tfh細胞のサブセットを制御し、抗体産生のバランスを制御する”という仮説に基づき、B細胞によるTfh細胞の制御機構を解析した。
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