糖尿病モデル動物における骨格筋の萎縮及びミトコンドリア機能障害に対する抗酸化物質の効果を検証した。糖尿病により筋重量の低下、筋タンパク質合成系の低下、筋アポトーシスの亢進、クエン酸合成酵素活性の低下、ミトコンドリア新生系の低下が認められた。一方で、糖尿病モデル動物にアスタキサンチンを摂取させると、これらの変化を軽減または抑制した。これらの結果から、アスタキサンチンの摂取は糖尿病に伴う筋萎縮やミトコンドリア機能障害を軽減することが可能であり、糖尿病による二次性サルコペニアを治療する補助手段として有用であることが考えられる。
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