被験者3名に対して実験を行い、データ解析を行った。被験者の構音障害のタイプは、弛緩性構音障害1名、混合性構音障害2名(痙性&失調性 1名、弛緩性&失調性 1名)であった。いずれの被験者も、視覚的バイオフィードバックを行った方が、[ka]連続構音時の舌後方部挙上量が大きく、安定した舌根部の挙上/降下を繰り返すことができており、明らかな視覚的バイオフィードバックの効果が得られた。被験者からも、実験前は舌根部の運動が分かり難かったが、装置を装用して構音時舌根部挙上運動を視覚的バイオフィードバックすることで、自らの構音時の舌運動を把握し易かったという意見があった。
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