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2018 年度 研究成果報告書

伴侶動物におけるβラクタマーゼ産生菌の保有状況およびヒト感染リスクの評価

研究課題

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研究課題/領域番号 16H07501
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 衛生学・公衆衛生学
研究機関地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所 (2017-2018)
大阪市立環境科学研究所 (2016)

研究代表者

梅田 薫 (中田薫)  地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主任研究員 (90332444)

研究協力者 松尾 雅史  
堀本 知昭  
長谷 篤  
福田 昭  
研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
キーワード薬剤耐性菌 / βラクタマーゼ産生菌 / 伴侶動物 / ワンヘルス
研究成果の概要

様々な生活背景を持つ収容動物(イヌ・ネコ)を対象としたβラクタマーゼ産生菌の保有調査を実施した。イヌ151頭中22頭(14.6%)、ネコ182頭中20頭(11.0%)からβラクタマーゼ産生菌が検出された。ESBL産生菌はイヌ8頭、ネコ14頭、AmpC産生菌はイヌ15頭、ネコ6頭から検出された(イヌ1頭はESBLおよびAmpC産生菌保有)。カルバペネマーゼ産生菌は検出されなかった。多様な耐性遺伝子型やPFGE型が検出され、ヒト臨床領域での頻出遺伝子型が含まれていたことから、ヒトと伴侶動物間での薬剤耐性菌の伝播が示唆された。

自由記述の分野

細菌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒト・動物・環境を含めた薬剤耐性菌の蔓延が問題となっている。イヌ・ネコ等の伴侶動物はヒトと密接な関係を持ち、薬剤耐性菌が双方向に伝播しうるため、多様な生活背景を持つ収容動物の調査は耐性菌の汚染指標となりうる。本研究から多様な生活背景を持つイヌ・ネコが高率にβラクタマーゼ産生菌を保有し、その耐性遺伝子型にはヒトでの頻出型が含まれることが分かった。これはヒトと伴侶動物間での薬剤耐性菌の伝播や、ヒト・動物・環境における多様な薬剤耐性菌の蔓延を示唆するものである。

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公開日: 2020-03-30  

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