研究実績の概要 |
当該年度の主な実績は、学術論文として、①「神の死の肖像 ―― ジョルジョ・デ・キリコ《子どもの脳》について」(『WASEDA RILAS JOURNAL』no.5、早稲田大学総合人文科学研究センター、2017年10月、205-220頁)、②「西洋近代美術における『神の死』とシュルレアリスム試論」(『成城文藝』242号、成城大学文芸学部、2017年12月、1-17頁)。③「予言装置としての絵画 ―― シュルレアリスムにおけるジョルジョ・デ・キリコ受容の一側面」(『エクフラシス』第8号、早稲田大学ヨーロッパ中世・ルネサンス研究所、2018年3月、65-81頁)。④“Giorgio de Chirico and the Nonsense of Life: Nietzsche, Schopenhauer, Metaphysical Painting,”(Aesthetics, no.21, the Japanese Society for Aesthetics, February 2018, pp.69-82)。研究発表として、⑤「もしもシュルレアリスムが美術だとしたら?」(早稲田大学総合人文科学研究センター研究部門「イメージ文化史」主催、シュルレアリスム美術を考える会企画、シンポジウム「もしもシュルレアリスムが美術だとしたら?」、2017年12月16日、於早稲田大学)。⑥「没落する人間 ―― ジョルジョ・デ・キリコ《子どもの脳》の派生作品について」(美学会東部会例会、2018年3月3日、於早稲田大学)を挙げることができる。①は前年度に既に発表していた内容を論文化したもの。②(⑤も同内容)は「神の死」という問題からデ・キリコとシュルレアリスムを捉え直すもの。③⑥は、①で扱った《子どもの脳》という作品のシュルレアリスムにおける受容及び派生作品について論じたもの。④は既に前年度に提出していたものだが、ようやく発行された。
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