本研究の目的は,脳波を用いて高速にコンピュータへ情報を入力する手法を開発することである。ここでは,文字を対象とし,ユーザが入力したい文字が光った際に出現する脳波を検出することで,入力対象の文字を特定する。本研究課題では,候補となる文字とその背景を利用して,異なる2種類の脳波を生成し,それぞれから得られる情報を合わせて判断することで入力性能を向上させる。ここで,我々は文字やその背景が光るタイミングを制御することにより効率よく2つの脳波を分離する方法を開発した。これを用いることで,高速に文字が入力可能であることを確認したが,性能向上に個人差があり,その解決は今後の課題として残された。
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