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2019 年度 研究成果報告書

コウモリ類の音声モニタリングの汎用化に向けた音声データベースと識別方法の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 16K00568
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 環境影響評価
研究機関東京大学

研究代表者

福井 大  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (60706670)

研究分担者 松井 孝典  大阪大学, 工学研究科, 助教 (30423205)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードコウモリ / エコーロケーション / 種判別 / 音声モニタリング / 音声データベース
研究成果の概要

日本産コウモリ類の参照音声30種1,400個体分を収集し、データベースを構築した。 これらの音声ファイルをspectrogram画像に変換し、Convolutional Neural Network (CNN) を用いることで、特徴量を自動抽出し,高精度かつコールの変異性やノイズに頑健な種判別法の開発を目指した結果、 10分割交差検証での評価で平均正答率98.1 %を達成した。試験音声モニタリングを行った結果、6月は169,240個、7月には296,730個のコウモリ類のコールを検出した。コールの数が予想以上に膨大であり、これらに上記で開発した識別器 を適用する作業は現在進行中である。

自由記述の分野

哺乳類生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果から、これまで非効率な捕獲調査に頼らざるを得なかったり、音声モニタリングを行っても種識別が不可能であった地域でも、コウモリ類の種ごとの音声モニタリングが可能になる。これにより、コウモリ類の利用環境調査の効率が飛躍的に向上すると同時に、その情報量も格段と増える。例えば、風力発電施設建設に伴う環境影響評価など、調査の効率化と高精度化が求められているような領域にブレークスルーをもたらし、ひいては野生動物保全と人間活動の共生という、社会的課題の解決に大きな貢献をすることが期待できる。

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公開日: 2021-02-19  

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