超臨界二酸化炭素(scCO2)を用いたヒバ油の含浸実験において、L-ラクチドとδ-バレロラクトンとの共重合体は120℃まで、フィルムの融解はみられなかった。73/27の共重合体は含浸量が最も高かった。リン酸緩衝溶液における分解試験では、共重合体の分解にともない含浸精油のガス状放出量を確認することができた。scCO2処理したポリ乳酸あるいは共重合体のTmとTgの変化を評価したところ、組成比73/27の共重合体はscCO2処理温度の上昇にともないTmは増加傾向であった。ポリ乳酸ならびに共重合体のΔHmは処理前でも高い値を示しており、処理温度の上昇にともない増加傾向であった。
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