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2018 年度 研究成果報告書

タイプの異なる攪乱によって分断された森林の再生可能性の評価

研究課題

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研究課題/領域番号 16K00637
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 自然共生システム
研究機関東京情報大学

研究代表者

富田 瑞樹  東京情報大学, 総合情報学部, 准教授 (00397093)

研究協力者 菅野 洋  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード海岸林 / 屋敷林 / 断片化 / 種子散布 / 低頻度大規模撹乱 / 更新 / 群集
研究成果の概要

攪乱から残存した樹木群集の種組成は,攪乱前の履歴や攪乱後に加入した樹木の特性,攪乱の性質に影響される.本研究では津波から残存した森林パッチの樹木の種組成と,津波後に加入した実生の種組成,森林パッチの分布を景観スケールで明らかにした.
仙台市の津波浸水域で確認された樹木は88種であり,クロマツの出現頻度が最も高かった.森林パッチ(n = 202)はクロマツ指標種タイプ,ケヤキ指標種タイプ,シロダモ指標種タイプに区分された.津波後に加入した実生はクロマツ指標種タイプで最も多く,調査地外から加入した実生も一部で確認された.津波後に森林パッチ間の種子散布が景観スケールで生じていることが示唆された.

自由記述の分野

景観生態学,森林生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

巨大な地震や噴火など撹乱の規模が大きいものほどその発生頻度は低く,かつ,撹乱の影響は広範囲にわたるため,撹乱後の生物相や生態系の変化を景観スケールで記録することは,地域の生物相や生態系の保全・管理にとって重要である.本研究では,仙台平野の津波浸水域における残存林の樹木群集に着目し,その種組成と撹乱後に加入した実生の種組成,残存林の分布を明らかにした.これらの研究成果は低頻度大規模撹乱後の樹木群集の種組成の長期的変化を明らかにする際の基礎資料となるのみならず,震災後の復興における森林管理の資料としても有用である.

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公開日: 2020-03-30  

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