本研究で構築した,建築・都市分野でのAR(Augmented Reality: 拡張現実)システムは,設計対象である3次元仮想モデルをライブ映像と同じ視点から重ね合わせて表示するだけでなく,現状の環境認識機能が付与されたものである.具体的には,3Dモデルとライブ映像との光学的整合性,緑視率などの自動推定,3Dモデルとライブ映像との正確な前後関係(オクルージョン)処理などを画像処理や深層学習を用いてARシステムに実装した.開発したARシステムを大阪大学吹田キャンパス内の仮想プロジェクト等に適用した結果,その有用性が示唆された.
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