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2019 年度 研究成果報告書

食事摂取脂肪酸が虚血再灌流前後の心筋脂肪酸代謝に与える影響の解明と介入方法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 16K00869
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 食生活学
研究機関順天堂大学

研究代表者

比企 誠  順天堂大学, 医学部, 准教授 (70643691)

研究分担者 宮崎 哲朗  順天堂大学, 医学部, 准教授 (30600473)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード1H-MRS法 / 心筋内中性脂肪 / 脂肪酸 / ミトコンドリア代謝 / 虚血性心疾患 / 心血管疾患
研究成果の概要

本研究では、虚血性心疾患による心筋脂肪酸代謝に対する影響をMRS法を用いて検討することを主目的としていたが、心筋内中性脂肪量の有意な変化は認められず、原因として梗塞心筋の菲薄化による測定の不安定さが考えられた。
一方、肥大型心筋症では高血圧性心臓病と比較し有意に心筋内中性脂肪量の低下を認め、両者の心筋内脂肪酸代謝が異なる可能性が示唆された。また心疾患患者では脂肪酸、カルニチン、CoQ10といったミトコンドリア代謝関連物質が予後に影響することを報告している。
さらに加齢、心筋梗塞モデル、Nox4-KOマウスを用いて、酸化ストレス、ミトコンドリア代謝と骨格筋萎縮との相互関連についても報告している。

自由記述の分野

循環器病学 循環器画像診断学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的特色は脂肪酸バランスと心筋脂肪酸代謝という視点からの検証であること、心筋内中性脂肪量という新たな手法により効果的な心筋脂肪酸代謝への介入を開発する事の二点である。
心血管疾患は脂肪酸代謝と関連するが、血中の脂肪酸代謝指標と心筋内脂肪酸代謝の関連に着目した研究は極めて少なく、国内外でも我々のグループが先行している。また虚血性心疾患を含む種々の心血管疾患に対し、MRS法を用いて心筋内中性脂肪量を測定することにより得られた知見は、心疾患予防に有効な新たな食事プログラムや脂肪酸の摂取方法の開発に繋がり、国民の健康維持増進、国民医療に貢献できる研究であると考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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