細胞老化、とりわけ炎症性サイトカインなどの液性因子を分泌する細胞老化付随分泌現象(SASP)は、種々の老年性疾患や個体老化との関連が示唆されている。このような観点からSASPの制御は老年性疾患の予防・治療のターゲットとなる。そこで本研究では、SASP因子発現を制御する食品・天然物由来生理活性分子の探索を行うことを目的として進め、スイカなどに豊富に含まれるカロテノイド は、細胞老化誘導時に添加すると細胞老化誘導には影響しないが、SASP因子の発現を抑制することを明らかにした。また、ゴシュユに含まれるアルカロイドは、老化細胞に添加することでSASP因子の発現を抑制することを明らかにした。
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