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2019 年度 研究成果報告書

高コレステロール食慢性投与によるアルツハイマー型脳機能障害の解明と予防食の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 16K00894
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 食生活学
研究機関中村学園大学短期大学部

研究代表者

森脇 千夏  中村学園大学短期大学部, 食物栄養学科, 教授 (90280289)

研究分担者 藤倉 義久  大分大学, 医学部, 教授 (10165368)
伊奈 啓輔  大分大学, 医学部, 准教授 (20203193)
千葉 政一  大分大学, 医学部, 准教授 (20457633)
酒井 久美子  大分大学, 医学部, 助教 (60225753)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード高コレステロール負荷食 / 脳機能 / アルツハイマー / 遺伝子解析 / メタボローム解析 / 高コレステロール血症
研究成果の概要

我々はマウスへの高コレステロール食慢性経口投与が、高コレステロール血症を来たし、視床下部コレステロール合成抑制、ヒスタミン機能障害、アミロイドβ蓄積、脳神経細胞萎縮と行動障害を引き起こす可能性を見出した。本研究はこれらの行動障害およびその病態生理学的機序の解明を目的として研究を行った。高コレステロール食の慢性摂取は、1)細胞内微小骨格系の生合成を抑制し、2)広範に細胞内代謝調節を抑制させ、3)細胞内微小骨格の抑制からアミロイドβ蛋白の排出が滞り視床下部ヒスタミン神経系など中枢神経細胞に蓄積して機能障害を引き起こし、結果として4)遅発性肥満症、5)高次脳機能障害を惹起させうる可能性が示唆された。

自由記述の分野

栄養学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで「不健康なコレステロールパターンがアルツハイマー病に影響するアミロイドβの上昇を直接的に引き起こしている可能性がある」との報告(JAMA Neurology.2014;71(2):195-200)があるが、これらの明確な機序は不明であった。本研究により過剰なコレステロールの習慣的摂取が高コレステロール血症、脳機能障害を引き起こす機序が明らかになった。
食事摂取基準(2020年版)では科学的根拠が不十分であるとし、食事性コレステロールの指標策定は見送られた。生活習慣病の予防および重症化予防の観点から血中コレステロールの管理および食事性コレステロールの基準値設定が望まれる。

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公開日: 2021-02-19  

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