本研究は,天体観測で得られる視覚情報を音声情報へ変換することで,視覚に障がいのある人々に天体観測を身近に感じてもらうことを目的としている.具体的には,光も音も波として伝搬することに着目し,星の光量を音量に,星の色を音階とし反映させることで,視覚に障がいのある人でも天体観測を体感できるシステムの構築を行なった.本システムでは,レンズ付きのカラーCCDにより星空を撮影し(1)星の自動検出,(2)星の光量測定,(3)星の色測定を自動的に行い,得られた光量・色情報に基づいた音量・音階を出力する.これにより,視覚に障がいのある人が,天空上における星の配置と,その星の情報を体感できるシステムが構築できた.
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