研究実績の概要 |
現在,学校現場では小1ギャップ,その中でも算数の学力に関してのギャップが指摘されることが多く,幼小連携などで改善策が盛んに取り組まれようとしている。しかし,小学校でも幼児教育・保育段階でもあまり成果があがっていない。そこで,本研究は,まず幼小連携を基盤とし,数学が溢れる環境の中で育つ幼児に関する数学の認識段階を明らかにした。その上で,幼稚園・保育所・認定こども園,さらには家庭でも教育・保育が実践可能な幼児の認識に見合った数学に関する遊び学びプログラムの開発を目指した。本年度は,理論研究,実践研究,そして評価研究として,主に5~6歳の幼児に見合う数学の環境設定,及び認識調査(「数量」,「幾何」,「言語・論理」の領域)を行うとともに,それらの結果をもとに数学遊び学びプログラムの開発を行い,評価を得るとともに,研究のまとめとして,幼児(主に3~6歳)の認識に見合う数学遊び学びプログラムの開発を行った。 それらの一部は,Nobuki WATANABE,Effective Simple Mathematics Play at Home in Early Childhood: Promoting both Non-cognitive and Cognitive Skills in Early Childhood,International Electronic Journal of Mathematics Education,Vol.14,Issue 2,401-417,2019,Nobuki WATANABE,Attachment Play Related to Piaget’s Conservation Task with Parent,International Journal of Psychological Studies,Vol.11,No.2,2019などで明らかにした。
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