本研究の意義は大きく2つに分かれる。1つ目は、大学・高校などの入試担当者が面接選抜においてどのような質問設計や評価基準の構築をしなければならないかを明らかにした。本研究の結果により、AO入試などの定型的な試験デザインを持たない選抜制度においても、妥当性高く評価や合否判定を行うことが期待される。2つ目は、面接選抜において評価の高くなる受験者の特性(パーソナリティ)を明らかにしたことである。この結果は、従来の社会心理学におけるパーソナリティの研究と合わせて、面接選抜に対する効果的なトレーニング方法の開発に対する基礎的な結果としての活用が期待される。
|