人口の集中するモンスーンアジアのデルタ地域においては、人類の活動と環境変化の地理学的視点が重要であり、平野の微地形や土地利用、自然災害軽減や生態系保全等等の地域的課題に資する研究が求められる。インド東海岸のゴダバリ・クリシュナ両河川は、インド亜大陸においてガンジス、インダス両河川に次ぐ流域規模をもち、東海岸に大規模なデルタを発達させている。本研究はこれらのデルタを対象に国際共同研究を行い、その成果としてデルタがどのように形成されたか、また現代におけるダム建設やマングローブ湿地の開発などに関する課題を論文として発表することができた。また、広島の太田川デルタに関しても新たな知見を得た。
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