スケジューリング問題について,実用的な観点から,定式化,システム化に際しての留意点について考察した.それらの考察をもとに,病院などの医療機関,企業,大学における実際のスケジューリング問題の解決を試みた.例えば,病院では,研修医のシフトを作成する問題などに取り組んだ.それらの問題では,シフト作成や,診療科の割当の際の条件について,優先順位をどのようにするか工夫をした.その工夫は,AHP(Analytic Hierarchy Process)によって,研修医から優先順位の情報をアンケートによって得る方法である.これによって,従来シフト作成者が考えていた優先順位が間違っていたことがわかった.
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