細胞培養は微生物汚染に弱く,それが細胞培養が可搬性を損なっている一因である.我々は,デバイスに角化細胞を導入することで,それが放出する抗菌ペプチドが,細胞培養を微生物汚染に強くする可能性に注目したが,その効果を検証するためには,デバイスから得られる微量の培養液サンプル中の抗菌ペプチドを連続的かつ高感度に検出する必要がある.本研究では,20マイクロリットル程度の微量の培地に含まれる抗菌ペプチドLL-37を,LL-37のアプタマー,ならびに等速電気泳動(isotachophoresis: ITP) を併用することで高感度に検出できるシステムを開発した
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