研究課題/領域番号 |
16K01406
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用システム
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
丸山 紀史 千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (90375642)
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研究分担者 |
清野 宗一郎 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (00773326)
山口 匡 千葉大学, フロンティア医工学センター, 教授 (40334172)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 肝臓 / 超音波 / 脂肪酸 |
研究成果の概要 |
本課題は、超音波音響特性に基づいた非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の診断と発癌リスク分析を可能とする新たな肝組織脂肪酸マッピングを創成することを目的とした。マウスならびに臨床例における検討で、NASH群では単純性脂肪肝群に比べて組織インピーダンス値が有意に低値であり、肝組織における脂肪酸組成と脂肪酸自体の音響特性を反映したものであった。また発癌については、高分化癌発癌例は非発癌例に比べて、非腫瘍部における組織インピーダンス値が低い傾向にあった。
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自由記述の分野 |
消化器内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題の成果は、実臨床における脂肪関連肝疾患の診断と発癌リスク患者の囲い込みに極めて有用である。すなわち、単純性脂肪肝とNASHの鑑別において不要な肝組織生検検査を回避することが可能となり、発癌高危険群に対しては相応の診療を提供することができる。今後の急増が予想されるNASHに対して、脂肪酸マッピングを基盤とした超音波という非侵襲的な手法を応用することで、健診・検診の質や患者診療体制を飛躍的に向上させる研究成果である。
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