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2018 年度 研究成果報告書

慢性閉塞性肺疾患における呼気ガス分析

研究課題

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研究課題/領域番号 16K01407
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 医用システム
研究機関千葉大学

研究代表者

川田 奈緒子  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00400896)

研究協力者 杉浦 寿彦  千葉大学, 呼吸器内科学, 助教
松浦 有紀子  千葉大学, 研究生
多田 裕司  千葉大学, 呼吸器内科学, 特任教授
安部 光洋  千葉大学, 呼吸器内科学, 特任助教
伊狩 潤  千葉大学, 呼吸器内科学, 助教
鈴木 英子  千葉大学, 呼吸器内科学, 医員
櫻井 望  かずさDNA研究所
巽 浩一郎  千葉大学, 呼吸器内科学, 教授
坂本 郁子  千葉大学, 技官
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード呼気ガス / COPD
研究成果の概要

COPD患者の呼気ガスについて特徴的な成分が検出されるか検討した。男性COPD患者または疑いの78検体を対象として高感度ガス分析装置を用いて質量数ごとの信号強度を測定し、呼吸機能や胸部CT検査の各臨床項目との関連を検討した。質量数200までの微量ガス成分のうち、質量数51、59付近の質量数をもつガス成分の信号強度と、閉塞性換気障害の間に逆相関を認めた。また、肺気腫の程度と59、30台前半の質量数をもつガスの信号強度と関連を認めた。COPD増悪の有無の群間比較では32、34付近の質量数で群間差を認めた。呼気ガス分析はCOPDの診断や気腫、増悪の有無などの病型を反映する可能性があると考えられた。

自由記述の分野

呼吸器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

COPD患者の呼気ガスを用いた今回の検討では、約200種類以上のガス成分(質量数)から特徴的な成分や組み合わせが検出される可能性があることを示した。日常臨床において問題とされる肺気腫の有無や急性増悪時の診断方法についても、特徴的な成分が検出される可能性がある。COPD の診断や病勢変化時において、呼吸機能検査や画像検査だけでなく、呼気ガス分析を組み合わせることで早期診断や臨床的に有用な情報が提供できると考える。さらに研究がすすみ、特徴的成分の同定または特徴的成分の組み合わせが検出できれば、集団検診や日常臨床において、呼吸機能検査に代わる簡易で複数回施行しやすい診断方法となる可能性がある。

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公開日: 2020-03-30  

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