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2019 年度 研究成果報告書

音響放射力インパルスが肺およびその周囲組織に及ぼす影響

研究課題

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研究課題/領域番号 16K01418
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 医用システム
研究機関自治医科大学

研究代表者

笹沼 英紀  自治医科大学, 医学部, 准教授 (90511709)

研究分担者 谷口 信行  自治医科大学, 医学部, 教授 (10245053)
小形 幸代  自治医科大学, 医学部, 講師 (10448847)
石黒 保直  自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (10646326)
新田 尚隆  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (60392643)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード音響放射力インパルス / 弾性超音波 / 生体作用 / 不整脈 / 肺損傷 / 肺胞出血
研究成果の概要

現在、臨床使用されている弾性超音波で用いられている超音波出力に近い条件でARFI照射を心臓の右心系/左心系に各々行うと、造影剤投与をしない場合、不整脈の発生は認められなかったが、造影剤投与下で行うと右心系への照射で有意に多く心室性不整脈が発生した。致死的な不整脈の発生はいずれへの照射でも認めなかった。
一方、肺への照射では、照射部位に一致して肉眼的なRed spot(発赤)を認めた。MI値と発赤のサイズには正の相関を認めた。超音波造影剤の投与による肺損傷の増強は認めなかった。この発赤部を顕微鏡下に観察すると、照射部位に一致した胸膜直下に肺胞の虚脱ならびに肺胞出血の所見を認めた。

自由記述の分野

弾性超音波

研究成果の学術的意義や社会的意義

本実験結果から、現在、乳腺領域や肝臓領域でのARFIを伴う超音波検査が既に数多く施行されているが、意図しない照射が肺やその深部に存在する心臓に及んでいることを、まず認識するべきである。そして、照射が長時間同一部位に及ばないよう注意する必要がある。特に超音波造影剤を使用する場合、心臓へ照射が及ばないよう配慮する必要がある。
ただし本実験は中動物であるウサギを使った実験であり、結果が直ちにヒトに当てはまるかは、今後、大動物を用いた実験等で検証する必要がある。

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公開日: 2021-02-19  

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