研究結果はラテラルスラストや内反変形に対して短期的変化を示したと考えている。平均0.92度の変化は動作解析装置による介入前後の変化としては小さくはないと考えられる。本研究結果は皮膚の緊張状態が関節角度を変化させたと考えられ、われわれが考えてきた関節に対する影響をひとつ裏付けたと考えている。今後、テーピング方法の長期効果や疼痛に対する効果をさらに検討することによって、変形性膝関節症に対する保存療法の一助になり得ると考えられる。さらに皮膚に伸張応力を与える布地の開発が伴えば、テーピング不要の安全なアンダーウエア開発に結び付く可能性を有すると考えている。
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