研究課題/領域番号 |
16K01529
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
|
研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
杉元 雅晴 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (20379457)
|
研究分担者 |
松尾 雅文 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 特命教授 (10157266)
植村 弥希子 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 研究員 (10786601)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 褥瘡 / 直流パルス微弱電流刺激療法 |
研究成果の概要 |
【目的】無作為化・二重盲検・クロスオーバー比較試験で、直流パルス微弱電流刺激(MPMC)療法による褥瘡治癒効果を検証した。 【対象・方法】褥瘡患者12名を対象に、陰極を創内に設置し、周囲の皮膚に陽極を貼付した。無作為にsham刺激期間もしくは電流刺激期間を割付し、それぞれ2週間実施した。電気刺激条件は170μA、2Hz、50%で60分、週に6回行った。刺激後は1週間のwash out期間をおき、刺激内容を変更した。潰瘍面積、ポケット面積、創面積、DESIGN-Rを評価した。 【結果】E期間におけるポケット面積と創傷全面積は、C期間と比較し有意に減少し、褥瘡部の治癒促進に有効であることが示唆された。
|
自由記述の分野 |
褥瘡
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来から直流パルス微弱電流刺激(MPMC)療法による褥瘡治癒効果が症例報告などで紹介されてきたが。今回、無作為化・二重盲検・クロスオーバー比較試験を通して、ポケットを有する褥瘡にも治癒効果があることを検証できたことは誠に有意義なことである。 治療期間が2週間があれば、褥瘡部創内に陰極を設置し、周囲の皮膚に陽極を貼付して電流刺激療法の治癒促進効果が確認できる。また、最適刺激条件(電流強度170μA、周波数2Hz、通電時間率50%、治療時間60分、6回/週)が確認されたことは臨床に生かせることになる。
|